キャラクター紹介
『蒼天の拳』の主人公であり、「北斗神拳」の第62代伝承者。異母弟である霞羅門(後のリュウケン)は、『北斗の拳』の主人公であるケンシロウの師父にあたる。
大怪我をして行き倒れているところを、上海で暗躍する秘密結社・青幇の幹部だった潘光琳の妹・潘玉玲に助けられたことをきっかけに、青幇の客人となった。義と友を重んじる青幇のために、敵対する紅華会をたった一人でほぼ壊滅に追い込むなど、その強さから「閻王」と呼ばれている。
また、嗅覚が異常に発達しており、料理に仕込まれた毒やチョークについた人の匂いなども嗅ぎ分けることができるほか、直観像記憶ができたり、ピアノが得意だったりと、様々な才能を持っている。
大怪我をして行き倒れているところを、上海で暗躍する秘密結社・青幇の幹部だった潘光琳の妹・潘玉玲に助けられたことをきっかけに、青幇の客人となった。義と友を重んじる青幇のために、敵対する紅華会をたった一人でほぼ壊滅に追い込むなど、その強さから「閻王」と呼ばれている。
また、嗅覚が異常に発達しており、料理に仕込まれた毒やチョークについた人の匂いなども嗅ぎ分けることができるほか、直観像記憶ができたり、ピアノが得意だったりと、様々な才能を持っている。
from 原哲夫
霞拳志郎という名前は、『北斗の拳』連載前に描いた読み切り版の『北斗の拳』の主人公の霞拳四郎に由来しています。キャラクター設定としては、僕にとって主人公の理想形であるケンシロウをベースにしつつ、1935年の上海という時代背景に合わせて変えています。たとえば、ヘビースモーカーである点。今では考えられない状況ですが、当時の社交場は喫煙者だらけだったので、霞拳志郎にもタバコを吸わせました。
実は、タバコやその煙は『蒼天の拳』の世界を表すキーアイテム。タバコは、吸えば血管は収縮するし、戦場に持っていけば止血剤代わりになる。日々熾烈な戦いを繰り返す霞拳志郎にとって、理にかなったアイテムなんです。また、社交場は様々な人間の欲望が満ちているので、煙でいぶすことで邪気を払い、その思惑を煙に巻いている。煙そのものが、列強租界や軍閥、マフィアなどが暗躍し、危険な香りが漂う魔都・上海の象徴になっているんです。
『北斗の拳』を描いていたときの僕は20代でしたが、『蒼天の拳』のときは40代。霞拳志郎は、40代になった僕が思うケンシロウ像であり、カッコイイ男像になっています。40代になって目線が変わったからこそ、『蒼天の拳』の世界を描けたんじゃないかなと。大人の遊びが浮かんでくるような、どこか色っぽい煙の世界は、世紀末を描いた『北斗の拳』と大きく違うところ。そういう世界観を『蒼天の拳』では楽しんでもらいたいです。
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