キャラクター紹介
『北斗の拳』の主人公、ケンシロウの義兄であり、北斗4兄弟の次男。カイオウ、ラオウの実弟にあたる。
北斗神拳の伝承者にもっとも相応しいとされた時期もあるほど、その才覚や技量は高かったが、核戦争の中でケンシロウとユリア、そしてたくさんの子どもたちをシェルターに入れるために自ら犠牲となって死の灰を浴びることで被爆。伝承者の道を断念し、その後は医学の道を進んだ。ケンシロウとの再会を果たした後は、行動をともにし、ラオウと対決するものの、病に蝕まれた状態で、本来の力を発揮することができず、敗れ去った。
北斗神拳の伝承者にもっとも相応しいとされた時期もあるほど、その才覚や技量は高かったが、核戦争の中でケンシロウとユリア、そしてたくさんの子どもたちをシェルターに入れるために自ら犠牲となって死の灰を浴びることで被爆。伝承者の道を断念し、その後は医学の道を進んだ。ケンシロウとの再会を果たした後は、行動をともにし、ラオウと対決するものの、病に蝕まれた状態で、本来の力を発揮することができず、敗れ去った。
from 原哲夫
トキの登場時には、すでにケンシロウとラオウがいたので、その2人とは違うタイプのキャラを考える必要がありました。その結果、必然的にトキのような人格が出てきましたね。やはりキャラをつくり出す時は、他と被らないようにすることが大切。それでいて、それぞれにカッコよさがないといけません。そういう意味では、ジャギも入れたあの4兄弟は、4人とも色合いがぜんぜん違っていて、我ながらとてもよいバランスですよね!
実は、連載中に、「本当はラオウよりトキの方が強い」といった噂が読者の間でまわったことがあったんですよ。でもやはり最強の敵はラオウです。そもそもトキは戦うことで1番を目指すより、自ら手を差し伸べることで困っている人を救い、人のため、世のために自身の力を使うことを選びました。だから、トキを描いている時は、僕自身、すごく救いがあったんですよ。ずっと殺伐とした世界を描いている中で、自然と心が安らぐというか、清々しい感情を抱いていました。やはり読者に喜んでもらえる悪いキャラを描く時は、それなりにイイプレッシャーも感じながらなので。
トキを作り出す時にベースとしたのは、俳優さんや映画の登場人物ではなく、実はキリストなんです。「トキ」という名前をつけたのは、原作者の武論尊先生だったと思いますが、「キリスト」と「トキ」で名前が少し似ているのは、イメージとしてつながる部分があったのかもしれません。また、僕が信者だったわけではないですが、通っていたのもキリスト教の幼稚園だったし、日曜日には協会に連れていってもらうこともありました。物心がついた頃にはキリスト教に囲まれていたので、どこかに縁があったんでしょうね。トキのキャラクターを考える時も、キリストをモチーフに考えていくことで、比較的スムースに生まれましたよ。
ギャラリー